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国際学会 第22回ISOPE-Conferenceの参加報告

海上輸送システム研究室 左田野雅俊

2012年6月,ギリシャのロードス島で開催された第22回ISOPE(22nd International Offshore and Polar Engineering) Conferenceに参加しましたので報告します。本学会は船舶,海洋構造物,新エネルギーなどに関する技術などの幅広い分野を取り扱う学会であり,今年は50以上の国々から700以上の論文が発表されました。我が研究室からは,博士1名(中山先輩)と修士1名(左田野本人)が発表しました。発表者と論文タイトルを以下に示します。

  1. Nakayama Y.: Time Domain Simulation of Wave-Induced Motions of a Towed Ship in Head Seas
  2. Sadano M.: Heat Transfer Analysis of Hydrate Packed Bed under Storage and Discharge Conditions

私は,天然ガス輸送用のハイドレートに関する既存の熱物性データをもとに,受入基地の円筒タンク内における軸対称の伝熱問題を数値シミュレーションした結果について発表しました。英語での発表ということもあり,とても不安で緊張しましたが,発表後に質問を頂き,私の研究に対して少しでも興味を持って頂けたのかと感じました。会議を通じて,様々な研究成果を聞くことが出来るだけでなく,多国の研究者の方と会話をすることも出来ました。また,幅広い分野を取り扱う学会ということもあり,普段の研究では学ぶことのない内容の研究発表も多数聞くことができ,多くの刺激を受けることが出来ました。専門知識,英語を学ぶことが出来たのはもちろん,国際学会とはどのようなものか,研究のアピール方法など,とても多くのことを学ぶことが出来たと思います。

学会会場ロビーにて(左: 中山先輩,右: 左田野本人)

発表風景

また,1週間ほどギリシャに滞在したことで,古代ギリシャ文明に多く触れることが出来ました。学会が開催されたロードス島の移動の途中のアテネでは,かの有名なパルテノン神殿を見ることが出来ました。神殿の大きさ,美しさには驚かされ,とても良い思い出を作ることが出来ました。ロードス島は世界七不思議の「ロードス島の巨像」が存在したことで有名な土地で,中世の街並みが今も残されています。今回の活動を通じてギリシャの文化に多く触れることが出来たことも非常に勉強になりました。

パルテノン神殿の前で記念写真
(真ん中は,指導教官の田中進先生)

ロードス島の城塞都市
 

今回の活動を通して,普段の勉強では学ぶことのできない様々なことを学ぶことが出来ました。このような貴重な体験をさせて頂いた田中進先生に深く感謝しております。この体験で学んだことを生かし,研究になお一層力を入れ,取り組んでいこうと思います。なお,より詳細を知りたい人はこちら [PDF] を参照下さい。