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IMSE2013の参加報告

海上輸送システム研究室 米舛勲

2013年11月12日,13日,マレーシアのジョホール・バルのプテリ・パシフィック・ホテルにて,IMSE2013(International Conference on Marine Safety and Environment 2013)が開催されました。このIMSE2013はマレーシア工科大学(UTM)主催の国際会議で,船の操縦性や安全性,海洋構造物の環境影響,またCFDによる計算シミュレーションについての発表がおこなわれ,カナダ,ロシア,インド,イラン,オーストラリア,インドネシア,マレーシアなど多数の国々からの参加がありました。私たち広島大学からは,安川先生,平田先生,海上輸送システム研究室M2の加山さん,北川さん,M1の私(米舛),輸送・環境システム総合工学研究室M1の松本さんが参加しました。以下にそれぞれの発表の題目,内容と発表時の写真を示します。

加山: Maneuverability of a Heeled Ship

模型船を用いてヒール角を種々変更させ拘束模型試験を実施することで,横傾斜した時の船に作用する操縦流体力特性を把握し,横傾斜した状態で航行する船の操縦運動特性について考察しました。

図1: 加山さんの発表の様子

北川: Analysis of Ship to Ship Interaction Based on Maneuvering Simulation

2船が近接して航行するときの2船間に作用する干渉流体力を考慮した操縦運動方程式を理論的に解き,様々なシナリオを想定して計算した結果を,航行安全性の見地から発表しました。

図2: 北川さん(右)の質疑応答の様子

松本: Fullscale Measurement of Maneuvering Motions of a Ship in Heeled Condition

船体横傾斜が船の操縦性能に及ぼす影響を把握するため,広島大学生物生産学部の練習船「豊潮丸」を用いて,強制的に横傾斜をつけ,旋回運動やZig-zag運動を行い,高精度GPSでその操縦運動を計測した実船試験結果を発表しました。

図3: 松本さんの発表の様子

米舛: Maneuvering Motions of Full Hull Ships in Cb-Series

方形係数(Cb)を系統的に変化させた3隻の模型船を用いて,角水槽で自由航走模型試験を実施し,方形係数によって,肥型船の操縦性がどのように変化するのか把握した結果を発表しました。

図4: 私(米舛)の発表の様子

英語での発表は初めてであり,とても緊張しました。準備をしていたプレゼンテーションは,丁寧に説明したつもりではありましたが,うまく伝わっていないことがわかりました。さらに質疑応答の時間で相手の英語がうまく聞き取れず,また自分の言いたいことが英語で発言できないなど,多くの課題が残りました。一方,他国の研究者に方々から個別にコメントをいただくなど,とても貴重な経験になりました。この経験をこれからの大学院での勉強に生かしていきたいと思います。

会議の2日目は,安川先生による基調講演Prediction of Ship Maneuvering in Wavesから始まりました。図5に安川先生の発表の様子を示します。内容は波浪中の自由航走模型試験と計算シミュレーションの比較をおこなったものでした。多くの方から質問があり,先生も堂々たる様子で答え,白熱した論議となっていました。安川先生のような余裕をもった発表とすらすらとした英語で答えられるように私たちも頑張っていきます。

図5: 安川先生の発表の様子

最後に,参加者全員に参加証明書が送られました。図6に平田先生が参加証明書を受け取る様子を示します。また,図7に参加者全員の集合写真を示します。

図6: 平田先生(右)

図7: 集合写真

会議終了の翌日(11/14),マレーシア工科大学Marine Technology Centreを訪問し,最近の研究について意見交換を行うとともに,水槽見学をしました。最近はどこもCFD計算に注目し,熱心に研究していることがよくわかりました。また,先生も生徒も多国籍で,皆英語をつかい,レベルの高さを感じました。

図8: マレーシア工科大学での意見交換会の様子

図9: マレーシア工科大学の水槽の様子

その後,シンガポールへ移動し,シンガポールの中華料理のレストランで海上輸送システム研究室の先輩でJMUS(ジャパン・マリン・ユナイテッド・シンガポール)の祢宜さんと食事をしました。日本の方々がよく訪れる中華料理屋さんで,とてもおいしかったです。祢宜さんからは,海外での仕事の話やこれからの就職活動にたいへん役に立つ話をしてくださいました。本当に楽しかったです。祢宜さん,ありがとうございました。

図10: 祢宜さん(左)との会食の様子

最後に少しの間,シンガポールの観光をした写真をのせて終わりとします。今回,英語での発表やマレーシア工科大学の方々との交流など,大変貴重な体験ができました。これからの研究に大きな糧となりました。このような機会をあたえてくださった,安川先生,平田先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。

図11: シンガポール観光の様子(マーライオンの前で)