研究室TOP > TOPICS > 2016/07/29

日本船舶海洋工学会H28年度春季講演会 若手優秀講演賞受賞!

海上輸送システム研究室 山﨑勇介

平成28年7月29日,JR博多シティにて日本船舶海洋工学会H28年度春季講演会若手優秀講演賞の表彰式が行われました。初めに,この賞に関して少し説明を加えます。この賞は,平成28年5月26日,27日に開催された平成28年春度季講演会(主催: 日本船舶海洋工学会)において,30歳未満の講演者を対象に,新規性,有用性,論理性,表現性の観点から優秀と認められた論文の発表者に贈られるものです。

私は講演会において,「船の操縦運動に及ぼすビルジキールの影響」というテーマで講演を行いました。ビルジキールは船のロール抑制に有効でありほとんどの船舶に取り付けられています。しかしながら,操縦性能に及ぼすビルジキールの影響に関しては,ほとんど検討が行われておらず,多くのことが不明のままでした。水槽試験等によってその影響を調査したところ,操縦運動に及ぼすビルジキールの影響は一般には無視できないこと,ビルジキールの影響はロールとの連成影響が重要な要因であることが判明しました。船速が速く,GMの小さなやせ形船においては,操縦運動に及ぼすビルジキールの影響がより顕著となります。

西部支部での受賞者は,九州大学大学院の竹下竜平君と私でした。記念として撮影された表彰式の写真を図1に,表彰状を図2に掲載します。

図1:  左=竹下竜平君,中=筆者,右=西部支部長 吉川孝男先生

図2:  表彰状

最後になりますが,このような素晴らしい機会を与えてくださり,また懇切丁寧にご指導頂きました安川宏紀先生に心から感謝し,厚くお礼を申し上げます。また,本論文の共著者であり,水槽試験において適切な助言を下さった平田法隆先生,ならびに自由航走模型試験にご助力いただいた,水産工学研究所,三菱重工業長崎研究所耐航性能水槽の方々に感謝の意を表します。この貴重な経験を胸に,もっと自分を高め,研究に邁進していきたいと思います。