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当研究室について(研究内容のご紹介)

船舶・航空機・自動車などの輸送機器は,空気中や水中を効率良く飛ぶ(走る)ため,抵抗の小さい形状や軽量化が追及されます。しかし,いくら抵抗が小さく軽量であっても,使用する際に壊れれば意味がありません。言うまでも無く,輸送機器の安心・安全は最重要かつ基本ですが,過剰な強度や頑丈過ぎる構造になっては使用する材料や燃料の無駄となり,強いては,経済的に成立しなくなります。つまり,必要かつ十分な強度を追求しなければなりませんが,最近はそれだけでは社会に受け入れられなくなりつつあります。

肌感覚として分かるように,地球温暖化による異常気象が深刻化しており,輸送機器も含めたあらゆる人工物について言えるのですが,原材料の調達,製造から廃棄までを考えた最適な構造を創生する必要があります。

それだけではありません。例えば,昨今の世界情勢を見ると経済安全保障上,設計段階からいくつかの代替材料の適用を前提とした構造が必須となるケースが増えるかもしれません。今までの学びを総動員し,従来の構造とは全く異なるとんでもない形状の構造の提示が求められることでしょう。

本研究室では,輸送機器のみならず,半導体関連機器からスポーツ用品に至るまで,あらゆる構造についての設計手法や製造手法に関して,様々な実験と数値シミュレーションを活用した研究を行います。必要は発明の母であり,企業との共同研究を積極的に実施し,その中から,真に社会から求められる課題を見出して,解決につながる研究成果を地道に出していきたいと考えています。

現在の担当スタッフ(個別)の研究に関する詳細情報は,こちら(メンバーのページ)より御覧下さい。