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概要 〜広島大学試験水槽の役割〜

海は,これまで主として,漁業と海上輸送のために利用されてきました。しかし,今や,海洋空間は,私たちにとって限りない可能性を秘めた空間となりつつあります。すなわち海底および海中資源の開発,海上都市や海上空港,あるいは海上プラントに見られる洋上空間の利用,波浪や潮流エネルギーによる発電,そしてリクレーション空間としての利用などが考えられており,そのいくつかは既に実用化されております。

しかしながら,この海洋空間は,力学的には水圧,波力,潮力,風力など種々の流体力が働く極めて苛酷な空間です。その中で作動する船舶や海洋構造物を設計するには,多くの知識が必要とされます。試験水槽は,そうした知識を実験的に得たり,理論的推論を裏付けたりするための研究施設です。

広島大学には,曳航水槽造波水槽回流水槽の三つの試験水槽があります。そこでは,流体力学上の基礎的研究をはじめ,物体に働く流体力に関する研究,船舶や海洋構造物の位置や姿勢制御に関する研究および最適形状や安全性に関する研究など,船舶・海洋工学上の重要なテーマについての研究が行われています。