当研究室について(研究内容のご紹介)
【概要】
「輸送機器分野に関連した流体力学・流体工学に基づく幅広い要素技術」のみならず,輸送機器を取り巻く「地球環境分野に関連した流体物理学・流体科学・環境流体に基づく要素技術」について,学術的な視点(微視的スケールから地球規模スケールまで)から基礎研究および実用研究を行っています。
【教育・研究対象領域】
本研究室の教育・研究対象領域は以下の2つに大別されます。
1. 輸送機器工学領域
自動車・船舶・航空機をはじめとした各種輸送機器の流力性能(抵抗・推進・運動など)に関する基礎・応用研究
2. 環境共生システム領域
各種輸送機器が活躍する大気・海洋の「場」における物理・化学・生物に及ぼす環境影響予測とその制御,ならびに,身の周りに散在する様々な運動エネルギー(振動,摩擦・剥離,波,流れ,風など)を利活用した新しいエネルギー・ハーベスティング技術に関する基礎・応用研究
【教育・研究のキャッチフレーズ】
システムデザインのためのFluid Engineering力の涵養
【研究室の特徴】
本研究室のほとんどの研究テーマは,諸外国の研究機関もしくは国内企業(自動車,船舶,電気,材料,海洋,建設分野など)との共同研究の下で遂行しており,全ての学生さんは,これらの共同研究プロジェクトに参画しています。最近では,英国(オックスフォード大学,エジンバラ大学,マンチェスター大学,ノッティンガム大学など),中国,インドネシア,台湾など,多くの大学機関および研究機関との国際共同研究に学生さんが参画しています。
また,留学生および大学院進学者がとても多く(メンバー参照),国内外の学会で研究成果を発表しています。さらに,海外へ留学派遣(イギリス,アメリカ,中国,台湾,インドネシアなど)して,グローバル人材として必要な国際感覚と英語コミュニケーション能力を養っています。
本研究室には,毎週行われる研究室メンバー全員が参加する「全体ゼミ」および主担当教員と個々の研究テーマを深堀する「個別ゼミ」があります。それぞれのゼミを通して,教員と学生が活発な議論(日本語および英語)を行うことで,様々な視点から生み出される新たな発見・問題点,さらには,それらに基づく研究内容や方向性を研究室全員で進めていきます。これは,学生さんに「自ら物事を深く考える力」や「未知の世界を切り拓く力」を身に付けてほしいからです。
以上,様々な研究活動を通して,学生さんは自らが知らなかった「新たな自分を発見」し,本研究室を巣立っていくことを一番大事にしています。
【最近の研究成果】
(A) ペイント型圧電素材を用いた海洋エネルギーハーベスティング
https://doi.org/10.1016/j.oceaneng.2018.11.014
(B) 小型潮流発電タービンを用いた海洋エネルギー利用
https://doi.org/10.1016/j.seta.2019.07.001
(C) 並走車両の影響による自動車の空気抵抗変化
https://doi.org/10.1299/mej.19-00366
(D) 自動車周り流れの渦構造の抽出
https://doi.org/10.1007/s12650-020-00665-8
(E) 粒子法を用いた規則波・集中波・FSIの再現シミュレーション
https://doi.org/10.1080/21664250.2018.1560922
(F) 粒子法を用いた実海域海洋開発CFDシミュレーター
https://doi.org/10.1016/j.oceaneng.2020.107446
※ 現在の担当スタッフ(個別)の研究に関する詳細情報は,こちら(メンバーのページ)より御覧下さい。