国際学会 TEAM2014(トルコ・イスタンブル) 参加報告
輸送・環境システム総合工学研究室 池田泰裕,石原唯
2014年10月13日から10月16日にかけてトルコのイスタンブル工科大学にてTEAM2014(Asian-Pacific Technical Exchange and Advisory Meeting on Marine Structures)が開催されました。この学会はアジア太平洋地域における船舶や海洋構造物に関する研究成果に関して意見交換する場となっており,日本,中国,韓国,台湾,ロシア,インドネシア,トルコ,スペインなど多数の国々からの参加がありました。
広島大学からは本研究室の濱田教授,平田助教,修士2年の池田,修士1年の石原の計4名が参加しました。以下にそれぞれの発表の題目,内容と発表時の写真を示します。
池田泰裕
Improvement of automatic nesting system for shipbuilding by using heuristic rules
「ヒューリスティックルールを用いた造船の自動ネスティングシステムの改善」
造船独自の特徴に対応することが出来るルールベースの自動ネスティングシステムの開発を行い,先行研究のシステムより歩留りの高いシステムを開発しました。発表では本研究で適用した手法の特徴を具体的に紹介し,それらの手法の妥当性を考察しました。
Figure 1: 発表の様子(池田)
石原唯
Development of system dynamics model for the demand forecasting of ships in consideration of short-term changes
「SDモデルを利用した船舶の需要予測に関する研究」
経済成長,海上荷動き,海上船腹量,船舶の発注,船舶の建造・廃船等の因果関係をモデル化し,SD(System Dynamics)を用いた船舶の需要予測のためのシミュレーションシステムの開発を行いました。発表ではSDモデルの概要を報告するとともに,システムを用いた船舶需要予測シミュレーションの結果を紹介しました。
Figure 2: 発表の様子(石原)
今回のTEAMは私たち学生にとって初めての国際学会で,楽しみな反面,上手くいくのだろうかという不安でいっぱいでした。とにかくたくさん英語を練習して本番に臨みました。
当日,練習の甲斐あってか発表は問題なく終えることができました。しかし,質疑応答では英語での質問を聞き取ることができず,また聞き取れても英語で答えられないという情けない状態で,自分の英語力のなさを痛感しました。発表後,他大学の先生に,発表についての質問と激励の言葉を頂けたことが励みになりました。
Figure 3: 発表の様子
昼食やバンケットでは,海外の学生とコミュニケーションをとり,海外の学生の英語力の高さに驚きました。同時に,自分の英語力の低さにまたしても情けない気持ちになりました。しかし相手の学生の皆さんは根気強く自分のつたない英語に耳を傾けてくれました。
Figure 4: トルコの学生とのコミュニケーション
トルコの料理はおいしいと聞いておりましたが,本当においしかったです。私たちは特にケバブがお気に入りでした。また,トルコの人々はみな非常に親切で,日本語を話す人が多くいました。
Figure 5: 食事風景
Figure 6: 親切なトルコの人々
今回の活動を通して,世界における船舶分野の研究について学ぶことができました。この国際学会は自分にとって非常に強い刺激となりました。今後は,よりいっそう研究活動に励むとともに英語を話す力を高めていきたいと思います。
最後に,国際学会という素晴らしい経験をさせて頂けたことへの感謝の気持ちでいっぱいです。このような機会を与えて下さった,濱田教授,平田助教,そして支援して下さった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
Figure 7: トルコの美しい風景