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当研究室について(研究内容のご紹介)

当研究室では,さまざまな外力(波浪,衝突など)に対する構造システムの動的応答ならびに最終強度(耐荷力)の解明,さらにこれらをより良い設計に結びつけるための構造評価法に関する研究を行っています。扱う対象は,船舶,航空機,ロケット,自動車などの輸送機器の他,リグ,ジャケット構造などの海洋構造物のような大規模なものから,ミクロレベルの材料特性まで多岐に渡ります。

また,近年の計算機環境の急速な発展と共に,計算機上で構造システムの性能評価をする計算機支援工学(CAE: Computer Aided Engineering)が実験に代わる技術として注目され,設計や生産現場で活用されてきています。CAEの最も重要な柱となるのはコンピュータシミュレーション技術です。当研究室では力学シミュレーションツールとして中心的な役割を担っている有限要素法の研究,とりわけ強非線形問題に対する応用研究,また新しい構造解析法としてのメッシュフリー法/粒子法/ペリダイナミクスの研究,さらには大規模構造システムの崩壊シミュレーションを効率的に行うための計算法の開発を行っています。これまで解けなかった解析対象や力学現象に対して,数学や力学,プログラミングや並列計算の知識を駆使した新たな解析システムの構築と応用研究に力を注いでいます。このような研究分野を計算力学(Computational Mechanics)と呼んでいます。研究室には高性能コンピュータが多数並んで,人間達と共に日夜頑張っています。

最近の研究プロジェクトとしては,輸送機器の崩壊・最終強度および耐衝突性能評価,新船体構造規則策定のための溶接継手ホットスポット応力評価,ペリダイナミクスを用いたロケット燃料タンクの爆破解析,メッシュフリー法/粒子法を用いた構造や流体解析および流体構造連成解析法の研究,脆性材料や鋼材の動的破壊解析,防撓パネルや円筒シェル構造の塑性座屈解析,自動車スポット溶接接手の破断強度評価などが挙げられます。

現在の担当スタッフ(個別)の研究に関する詳細情報は,こちら(メンバーのページ)より御覧下さい。

また,当研究室における過去の研究内容についてお知りになりたい方は,こちら(旧ホームページ)も併せて御覧下さい。