津波の衝撃を弱めるドーム型避難施設の開発
建築設計事務所の株式会社NSP設計が本学(当研究室の陸田秀実准教授の研究グループ)と共同で,津波の衝撃力を最大6割程度軽減できるドーム型の構造物を開発しました。
今回開発されたこの構造物は,海に向かって前後が丸みを帯びたものとなっており,津波や引き波がその曲面(屋根)に沿って流れるため,従来の箱型の建物と比べて波の打ち上げによる衝撃(しぶき)を逃がすことができる仕組みになっています。陸田准教授は同社の設計を踏まえて,1/75の模型で実験を行い,上陸時の時速約25~70km,沖合での高さ6~15mの津波が高さ約10mの建物に与える影響を比較しました。その結果,ドーム型は箱型に比べて,最大で60%,平均でも30~40%の衝撃を軽減できることが分かりました。
なお,2012年12月11日付けの日本経済新聞(中国地方経済面)にも紹介記事が掲載されております。
※ その記事(電子版)は,こちら(→ 日本経済新聞社サイト内)です。是非御覧下さい。