【翼の空力設計】
翼型と名称
翼周りの流れ
基線と主流との角度を迎角という。
翼の上面では流線(流体粒子の軌跡)が密となり,下面では粗となる。
流体力学の基礎式
連続の式 : 流体運動において,質量は保存される。流入量=流出量。
Bernoulliの式 : Newtonの第2法則。
翼表面の圧力
上面について : 流速が速く,負圧になる。
下面について : 流速が遅く,正圧になる。
翼に作用する力
揚力 : 主流に対して直角かつ鉛直上向きに作用する力。
抗力 : 主流に対して平行かつ主流方向に作用する力。
翼性能曲線
揚力係数
抗力係数
揚抗比
理論計算概要
に対する境界値問題
時刻t における積分方程式
圧力
空力
滑空比の比較による翼型選択
アスペクト比 = スパン長2 / 翼面積
設計条件 : スパン長12m,飛行速度9.5m/s,機体重量25kg,翼面積15m2 (アスペクト比9.6)
矩形翼について,滑空比(揚抗比)と沈下速度を計算して比較。
設計プロファイルの滑空比
DAE31翼型を採用して,翼のプロファイルを決定。その後再度,滑空比を計算。機速9.5m/sのとき,迎角4ºで滑空比20を達成できる。
2006年度はFX76翼型を使用して,滑空比を向上させている。機速9m/s,迎角4ºでも,滑空比22を実現。理想的には,高さ10mから飛べば220m滑空可能。
圧力分布の計算
境界要素法による詳細な計算を行い,主翼性能を確認する。
全機空力計算
尾翼を含んだ全機解析を行い,空力性能を確認する。

強度桁の決定
(INDEX)