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国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)インターンシップ

構造システム研究室 井町美智也

2018年9月10日から21日まで茨城県つくば市の筑波宇宙センターにて国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)のインターンシップに参加しました。私は「リエントリ安全評価における破壊シミュレーションに関する研究」というタイトルで研究開発部門第三研究ユニットに所属しました。私は学部四年生からPeridynamicsと呼ばれる新しい数値解析手法の研究を行っています。この方法は材料や構造物が破壊し飛散するようなシミュレーションが可能な方法として期待されています。ロケットなどの宇宙機器の安全性,機能性評価のためにはこのような材料や構造物の破壊を高精度に評価できる解析ツールが必要とされています。インターンシップでは実際の宇宙機器に対してPeridynamicsをどのように適用するか意見交換および情報収集を行ないました。本テーマで参加したのは私のみでしたが,異なるテーマを持つインターンシップ生と同室で研修を実施しました。宇宙開発ということで,画像解析やVRなど普段は関わりの少ない技術を扱っている学生もおり,非常に興味深く,貴重な経験ができました。

もともと私の研究は数値解析手法開発であり,ものづくりとは少し遠く基礎的な研究です。インターンシップを通じて,大学研究における数値シミュレーションとものづくりでの数値シミュレーションでの意識の違いなど,共同研究などの数時間の議論では見えないものが,2週間という機会で初めて見えたものもあります。さまざまな分野のトップクラスの技術を統合するJAXAであるからこその考え方や知見に触れることができ,研究を含め自身の成長につなげることができました。最後に,このような機会を与えて下さったJAXA職員の方々および当研究室の田中智行准教授に深くお礼申し上げます。