研究室TOP > TOPICS > 2011/05/18~20

2nd International Conference on Ship Manoeuvring in Shallow and Confined Waterでの論文発表

海上輸送システム研究室 吉田聖子

私は現在,近接して航行する舵を有する2船の流体干渉について研究しています。2隻の船が互いに近接して積荷を移し替えることを瀬取りと言います。瀬取りを行うことができれば時間とエネルギーを削減できますが,衝突事故のリスクが高く民間ではほぼ行われていません。安全な瀬取りを可能とするため,2船が互いに低速で並走しながら徐々に接舷する方法を念頭におき,2船が近接して航行する際に互いに及ぼす流体力について翼型簡易模型船Wigley hullを用いて水槽にて実験を行いました。また同条件にて理論計算を行い,水槽実験で得られた値と理論計算値の比較を行い,開発された理論計算法の有効性の確認を行いました。

実験風景

これらの成果を,2011年5/18~5/20の3日間ノルウェーのトロンハイムで開催された2nd International Conference on Ship Manoeuvring in Shallow and Confined Water(第2回浅水ならびに制限された水域での船の操縦運動に関する国際会議)にて発表しました。同会議には当研究室在籍の博士課程学生,中山喜之さんとAfmad Fitriadhyさんも参加しました。中山さんは正面向波中における曳船・被曳船の船体運動の理論について,Fitriadhyさんは曳船を操縦する際,曳船と被曳船を繋ぐ索に生じるたわみの発生に関する理論について発表を行いました。

会議では多くの研究結果を聞くことが出来るだけでなく,各国の研究者や学生と話す機会を持つことが出来ます。着眼点の違いや研究のアピール方法など,知識だけでなく世界で通用する研究者になるために必要な力とは何かを,知ることができたと思います。なお,発表に使用したパワーポイントは別途アップしておりますので,こちら [PDF] をご覧下さい。

今回参加した会議

学会での発表の様子(下の方に私が映っています)

また,今回の派遣では多くの文化に触れることが出来ました。トロンハイムにはノルウェーで最も大きい教会,ニーダロス大聖堂があります。学会参加者のために教会にて演奏会が開かれ,パイプオルガンの生演奏を聴くことができました。また,ノルウェーへはオランダを経由して行ったので,アムステルダム国立美術館にてフェルメールやレンブラントの作品を見ることもできました。今回の派遣の詳細を別途パワーポイントにまとめたので,お時間がございましたらこちら [PDF] もご覧下さい。

昼食(左から安川教授,Afmadさん,中山さん)

宿泊したホテルからの景色

会議参加者の記念撮影

当研究室では,毎年ソウル大学の学生とワークショップを行うなど,海外の研究者や学生との交流の場を積極的に設けています。海上輸送システム研究室に興味を持たれた方は,お気軽に見学に来て下さい。