国際学会ISOPE-Conferenceに参加しました
海上輸送システム研究室 藤田裕子
2011年6月,ハワイ州マウイ島で開催された国際学会ISOPE(International Offshore(Ocean) and Polar Engineering)-Conferenceに参加しました。本学会は海洋・沿岸工学や船,極地などに関する技術など,非常に幅広い分野を取り扱っており,今年の出席者は1000人以上にものぼりました。私の論文は「船の先進技術」に分類されました。
参加した学会(ロビーにて)
発表の様子
今回発表したのは卒業論文「船の就航解析に関する研究」の成果です。少し内容を説明します。船が実海域を航行する際,波や風,潮流などの影響を受けるので,性能が低下します(≒ 燃費が落ちます)。その性能低下の特性は,設計や航路選定などに役に立つので,これを簡単に推定する方法を既存の手法を応用して開発しました。そして,実際の一航海のデータを解析し,性能低下の調査とその原因の分析を試みました。発表では,外部の研究者に聞いて頂くということで,不安もありました。しかし,発表後の質疑応答では3名の方から,質問を頂き,議論も盛り上がったため,私自身も楽しめましたし,興味を持っていただけた事で,今までやってきた事が認められたように感じると同時に,今後ももっと頑張りたいと思うようになりました。
また,学会の中日にはバンケットがあり,参加者が一堂に会し夕食を共にしました。そこでも,多くの研究者の方と交流し,また,フラダンスなどのパフォーマンスもあり,ハワイの雰囲気を大いに感じることが出来ました(詳しくはこちら [PDF] を参照下さい)。
バンケットの様子
国際学会では,現地に赴き外部の人と交流をすることで,新しい発見があったり,英語の必要性を身を以て感じたり,交友関係を広げられたり,現地の文化に触れたりと本当に有意義な経験が出来ると思います。大学4年次以降は,学会に参加する機会を頂くことがあります。私は大学院に進学し,韓国での論文発表とISOPEでの学会発表をさせて頂きました。本研究室は,学問はもちろんですが,視野を広げるためのいろいろな経験を積ませてもらえるところだと思います。何事も経験ですからね。
ある日の昼食
海とラナイハレ山
開催ホテルにて
(同発表者の輸送・環境システム流体研究室山下さんと)
今後は修士論文の研究を進めていくと同時に,残り少ない学生生活を悔いのないように過ごしたいと思っています。