3rd Int. Conf. on Ship Manoeuvring in Shallow and Confined Waterへの参加
海上輸送システム研究室 網井裕真
2013年6月,ベルギーのゲント大学で開催された国際学会3rd International Conference on Ship Manoeuvring in Shallow and Confined Waterに参加しました。本学会は浅水域や狭水路を航行する船の操縦運動に関する国際会議であり,今回は特に,運河の閘門(ロック)を航行する船について焦点が当てられました。
発表論文は全部で35件,広島大学からは佐野先生と私(網井裕真)が発表しました。論文タイトルを以下に示します。
私は狭水路を航行する船が風からどのような影響を受けるかについて発表しました(写真1参照)。今回,初めて英語で発表するということで非常に緊張しましたが,練習通りに喋ることができました。しかし,質疑応答ではほとんど聞き取ることができず,安川先生に助けていただき,改めて自身の英語力の無さを痛感しました。他国の学生の方は英語も上手であり,堂々と発表をしている姿が印象的でした。私自身も非常に良い刺激を受けることができました。
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写真1: 筆者の発表の様子(映っているスライドの左の黒い影が私です)
今回学会が開催されたベルギーのゲントは中世の街並みを多く残しており,教会を訪れたり(写真2),ゲントの街並みを川下りをしながら観光したり,お城(写真3)の中でご飯を食べたりと,通常体験できない事を経験させて頂きました。教会のすばらしさを感じるとともに,当時の宗教の力の強大さを肌で感じたことも印象深い思い出です。
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写真2: 教会
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写真3: 中世のお城
最終日には,現在工事を進めているアントワープのロックの工事現場を見学しました(写真4)。アントワープ港は,現在でもヨーロッパで有数の巨大港ですが,将来のコンテナ量の増加を見込んで,約10年がかりで拡張工事ならびにロックの建設を続けています。我が国にも,このような大型ハブ港が必要だと感じました。
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写真4: 見学したロックの工事現場にて
最後に,今回初めて国際学会に参加し,様々なことを学ぶことができました。このような経験をさせて頂き,さらに現地でいろいろと助けて下さった安川先生,佐野先生には深く感謝しております。今回の経験を生かし,研究により力を入れ,残りの学生生活を一層励んでいきたいと思います。
お城で撮影された会議の参加者全員での記念撮影を示して,終わりとします(写真5)。
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写真5: 学会に参加された皆さんでの記念撮影