平成25年日本船舶海洋工学会秋季講演会参加報告
海上輸送システム研究室 福島拓也
2013年11月21,22日に大阪府立大学I-siteなんばにて行われた日本船舶海洋工学会秋季講演会に参加しました。私は21日に「首振り型推進器を有する船の針路安定性に及ぼすスケグ影響」という研究タイトルで発表させていただきました。発表の内容は,針路安定性に劣るPOD推進器を有する船について,スケグ(船尾に取り付けるヒレ状の構造物)の延伸,ツインスケグ化することで,針路安定性改善の見地から系統的な抵抗性能,操縦流体力特性を水槽試験で把握し,またスケグによる流体力の変化を数値計算で考察する,というものです。初めての対外発表ということ,また自分の発表した会場は比較的小さな部屋でしたが,私の発表時には会場に並べられた椅子がすべて埋まって座れない人がいるくらいの人が発表を聴きに来られていた,ということもあり,とても緊張しました。発表後の質疑応答では,数値計算の仮定に関する点や,抵抗性能に関する質問を賜りました。また,造船会社の方から,企業の観点より本発表における水槽試験結果に対するコメントをいただきました。
発表後の私(福島)
学会では他大学や企業の方と交流することもでき,刺激を受けたと共に,これを機に更に勉学に励み,研究を高めたいと思いました。今回このような発表の場を与えてくださった田中進先生に深く感謝申し上げます。