施設見学の様子(来訪記録): 2020年
2020年10月1日(木)
「ゲートラダー情報交換会」の開催
最近,ゲートラダー船に興味を持つ人が増えている。私(安川)のところにも時々「ゲート船の性能は本当のところどうなんですか?」といった相談がある。私はいつも「分かりません」と返答している。なぜなら公開されたデータが限られていて,何とも言えないのが実状なのである。このままでは良くないなと思い,自分でデータを採ることを決心した。ゲートラダーの研究をやるのならば,その生みの親であるストラスクライド大学の佐々木紀幸先生には仁義を切る必要があると判断し,その旨メールで報告したら,「だったら模型船をあげるから,好きに調べていいよ!」との太っ腹な返答を頂戴した。そして早々に送られてきた模型船を用いて,いろいろな水槽試験を実施することとした。
ゲートラダー船の操縦性能については,ある程度まとまった結果が出てきたので「恩返し」もしくは「施し返し」(倍返しではありません)とばかりに,試験結果を報告し,ゲートラダー船について議論する会「ゲートラダー情報交換会」を企画した。当初は,佐々木先生をはじめ数人規模の会議の予定であったが,最終的には,私を入れて13人といった密な会議となった。
出席者を列挙すると,ストラスクライド大学の佐々木紀幸先生,栗林商船の稲田博久様,真治正章様,山中造船設計部の黒河保様,管康隆様,馬越啓太様,武田俊文様,かもめプロペラの深澤正樹様,柳泉博之様,角谷拓紀様,東京計器の小山田俊英様,西日本流体技研の橋詰泰久様である。(ご出席ありがとうございます。)
広大では,ゲートラダー船の操縦流体力に関する拘束模型試験を実施中だったので,その試験をご覧いただいた。写真1に水槽曵引車上での皆さん方の様子を示す。皆さんからは,ゲートラダー船の実際の運航状況等を教えていただき大変有益であった。写真2は,広大水槽訪問者には恒例の大きなスクリュープロペラの前での記念写真である。
さて,ゲートラダー船の水槽試験結果はどういったものであったのか,それについては,こちらのPDFファイル を参照ください。
写真1 水槽曵引車上での皆さんの様子
写真2 スクリュープロペラの前で記念撮影
2020年3月30日(月)
MTIの安藤様,中村様,木村様,BEMACの沖原様,米崎様,佐伯様がお見えになった機会を捉え,水槽施設の紹介をさせて頂きました。
水槽の能力や稼働率,取得しているISO9001のこと,企業さんとの共同研究の実態等についてもご説明いたしました。
興味をもっていただけたようでした。
2020年1月29日(水)
鉄道・運輸機構の峰本健正さまが水槽見学にお見えになり,現在行っている水槽試験をご覧頂きました。
取得しているISO9001のことや試験水槽の稼働率,企業さんとの共同研究の実態等についてもご説明いたしました。
興味をもっていただけたようでした。
写真 左から,安川,峰本様